Windows10 での Ruby on rails の環境構築

この記事でのインストールの流れは

  1. Rubyをインストールするための rubyinstaller2 のインストール
  2. rubyinstaller2 を使って Ruby + MSYS2とMINGWをインストール
  3. gem で sqlite3 をインストール
  4. gem で Ruby on rails をインストール

です。

PCのシステムの種類をチェック

以下は64bit のPC を前提にします。
念のため64bitかチェックしましょう。

チェックの仕方

windows 10 の場合:

Windowsキー -> 設定(歯車マーク)-> システム(PCマーク)-> バージョン情報(infoマーク)

まで入って、「システムの種類」という項目を見てください。

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青い線のところが64ビットになっているかをチェックしてください

64bitであればOKです。

rubyinstaller をダウンロード

Windows10でRubyを比較的簡単にインストールするには、rubyinstaller を使います。

https://rubyinstaller.org/downloads/

このリンクに行きDevkitが一緒になっている最新版の 

=> Ruby+Devkit 2.5.3-1(x64)

をクリックしてダウンロードしましょう(下画像参照, バージョンは2018/11時点の最新です)。

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Rubyをインストール

rubyinstaller を使ってRubyをインストールしましょう。

ダウンロードが完了したら、"rubyinstaller-devkit-2.5.3-1-x64.exe"ファイルを開きます。

  1. 最初の画面ではライセンスに同意するか?と聞かれます。 ここは、「同意する」(I accept the License) を選びましょう。Next を押します。

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  1. 次はインストール先とオプションの設定です。 インストール先はデフォルトのままで、オプションはすべてにチェックを入れておきましょう。 最初のオプションは「Ruby の実行ファイルへのパスを追加する」(Add Ruby executables to your PATH) という内容ですが、これは必須です。パスを追加しておかなければRubyを実行することができません。

残り2つにもチェックを入れておきます。

しっかりとチェックが入っていることが確認できたら "Install" をクリックしましょう。

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すべてにチェックを入れておきましょう

するとインストールが始まります。 インストールが終わると次のような画面になります。

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矢印のところにチェックを入れましょう

チェックボックスにチェックを入れましょう。

チェックが入っていることを確認したら "Finish" をクリック! すると黒い画面が出てきます。

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このような画面が出ていたらRuby Installerのインストールに成功です!

MSYS2とMINGWをインストール

黒い画面でも安心してください難しいことはしません。 MSYS2 と MINGWRuby を使うだけでは必須ではありませんが、 Ruby on Rails を使う際には必要になります(Ruby on RailsC言語が使われているためそのコンパイラが必要になるため)。 なのでこれらもインストールしておきましょう。

黒い画面では 3つの選択肢のうちのどれをインストールしますか? と聞いてきています。 "3" を入力してENTERキーを押しましょう。 するといろいろでてきますが、大人しく待ちます。

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矢印のところに"3"を入力してEnter. すると画像のように下にいろいろ出てくるので終わるのを待ちます.

次のような画面になって、落ち着いたら最後の行でまた先ほどと同じことを聞かれています。 ここでは何も押さずにENTERキーを押しましょう。

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ただEnterを押しましょう

すると黒い画面が消えて、すべてのインストールが終了です。

では Ruby がインストールされていることを確認しましょう。

Ruby のチェック

コマンドプロンプト(黒い画面)を開きます。 コマンドプロンプトは Windows マークを右クリックしたら開きます。

そこで

ruby -v

と打ってEnterです! すると下の画像のように

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矢印のように入力+Enter、下線部のような出力が出たらOKです

ruby 2.5.3p105 (2018-10-18 revision 65156) x64-mingw32]

とインストールしたRubyのバージョンが出力されます。 出力されてたらRubyのインストールは終了です! とりあえずここまでお疲れ様です!

少し休憩して次は Ruby on Ralis のインストールを行いましょう!

Rails をインストールしよう!

さて次は Ruby on Rails をインストールします。ここでもコマンドプロンプトを使います。 Ruby をインストールしたことで自動で gem というコマンドも使えるようになっているはずです! gem というコマンドはRubyのパッケージを管理するコマンドになります。Rubyの開発においてはよく使うコマンドです!

では gem で Ruby on Rails をインストールしましょう!

> gem install rails

コマンドプロンプトで実行します。 もしかしたら 次のようなアラートが出るかもしれません。その際は「アクセスを許可する」をクリックしましょう。

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ネットワークのチェックはどちらでもOKです

これまたしばらく待つと、Ruby on Rails がインストール完了です!

Rails に必要な他の gem もインストールしよう!

rubyinstaller2 の README に書かれている内容を参考にして sqlite3 と nokogiri をインストールします。

Rails で sqlite3 を使えるように設定しよう! まず

> ridk exec pacman -S mingw-w64-x86_64-sqlite3

コマンドプロンプトで実行します! すると以下の様な表示がでますが大文字 "Y" を入力してEnter!

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そうするとインストールが始まります。 始まらなかった場合はもう一度コマンドを入力して実行してみましょう(上矢印キーを押すと1つ前のコマンドがコピーできます)。 "Y" がちゃんと入力できていなかった場合があります。

つぎに sqlite3 をインストールします。

gem install sqlite3 --platform ruby

以下のように出力されればOKです。

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これで Ruby on Rails を動かす準備ができました! 次は動くか確かめてみましょう!

さっそくRailsを動かしてみよう!

さっそく rails を動かしてみましょう。コマンドプロンプトで現在いるディレクトリ(フォルダ)から移動します。

以下でもコマンドプロンプトを使います。windowsコマンドプロンプトのコマンドはMacLinuxUnixコマンドと たまに違ったりしているので MacLinux を使ったことがある人は注意してください。

コマンドプロンプトでの操作はどこかのディレクトリ(フォルダ)内で行われます。 現在自分がどこにいるのかは > より後ろに書かれています("¥~¥~ > "の ~のところです)。 とりあえずさっそく移動しましょう。わかりやすいようにデスクトップに移動します。

> cd Desktop

cdはchange directory の略です。ディレクトリを移動するコマンドです。 このコマンドを実行すると確かに>の左側がDesktopになっていることがわかります!

ではここにディレクトリ(フォルダ)を作ってみましょう。

> mkdir RailsSample

mkdir は make directory の略で新しくディレクトリ(フォルダ)を作ります。 このコマンドを実行するとディレクトリが作成されます。自分のデスクトップを見てみてください。 "RailsSample"というフォルダがあるのがわかると思います。

ちなみにコマンドプロンプト上で dir コマンドを実行すると現在いるディレクトリの中身をチェックできます。 MacLinuxUnixコマンドのls に対応するコマンドです。

では次は、作った RailsSample に移動しましょう。

> cd RailsSample

これで RailsSampleディレクトリの中に入ることができました。ここでRails のサンプルを作ってみましょう。

rails new

Rails による開発を行うときは rails new ... というコマンドから始めます。 今回は"first-rails" というプロジェクト名で作ってみましょう。

> rails new first-rails

を実行するといろいろ動き出します。はじめてのrails newは時間がかかるのでしばらく待ちましょう。

終わったらディレクトリの中身をチェックしてみましょう。 デスクトップのRailsSampleのアイコンをクリックしてもいいですし、 コマンドプロンプトdirコマンドでチェックしてもOKです。 コマンドプロンプトでは以下のように見えます。

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新しく "first-rails" というディレクトリが作成されているのがわかりますね。 新しくできたディレクトリに移動しましょう。

> cd first-rails

first-rails の中にはいろいろRailsが作ってくれたファイルがあります(dirコマンドでチェックしてみましょう)。 開発のときはこれらをスタートにしてWebアプリなどを作っていきます。

ではRailsがちゃんと動いてブラウザで表示されるかチェックしましょう。

rails の仮想サーバー

ブラウザを通してrailsで作ったプロダクト(webサイト)を見るには、rails serverというコマンドを使います。 さっそく実行してみましょう。

> rails server

を実行します。すると以下のようになって 仮想サーバーが立ち上がります。

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このような出力が出れば仮想サーバーが立ち上がり rails の出す結果をブラウザで確認できるようになります

http://localhost:3000/ にアクセスしてみましょう(ブラウザ(chromeなど)で開きましょう)。 すると

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やりました!ついにrailsをwindows10で動かすところまでできました!

仮想サーバーを終了するにはコマンドプロンプトCtrl + cを押して、バッチジョブを終了しますか?に対して"Y"を入力してクリックすればOKです。

これでこの記事は終わりです。これらからRuby on Railsを使って楽しく開発をしていきましょう。